
親指の付け根の痛み、まずは使い方と装具から
親指の付け根が痛む病気です
母指CM関節症は、親指の付け根にある関節の軟骨がすり減り、痛みや変形を生じる病気です。中高年の女性に多く、物をつまむ、びんのふたを開ける、雑巾をしぼるなどの動作で痛みが出やすくなります。
症状
親指の付け根の痛みが主な症状です。進行すると、親指に力を入れにくくなったり、関節が腫れたり変形したりすることがあります。
診断
診察で痛みの場所や動作を確認し、必要に応じてレントゲン検査を行います。
治療
1.まず、痛む動作を避けます
治療で最も大切なのは、痛みを起こす動作をできるだけ減らすことです。
特に、親指と人差し指で強くつまむ動作や、びんのふたを開ける、強く絞るといった動作は母指CM関節に大きな負担がかかります。
完全に手を使わない必要はありませんが、痛みを我慢して繰り返し使わないことが大切です。
2.装具で関節を休ませます
痛みが続く場合には、親指の付け根を支える母指CM関節用の装具を使用します。
装具によって関節のぐらつきや負担を減らし、痛みを和らげます。日中ずっと装着する必要はなく、家事や仕事など痛みが出やすいときだけ使用する方法もあります。
3.痛みが強い場合にはステロイド注射
装具を使用しても痛みが強い場合には、関節内にステロイド注射を行うことがあります。
ただし、ステロイド注射は第一選択ではありません。繰り返し注射するのではなく、痛みが強く日常生活に支障がある場合に限って検討します。
手術が必要になることもあります
保存治療を続けても強い痛みが残り、日常生活に大きな支障がある場合には手術が検討されることがあります。ただし、多くの患者さんでは、まず装具や生活動作の工夫などの保存治療を行います。