
ただの捻挫と決めつけず、骨折と靱帯損傷を確認します。
「ただの捻挫」と思っても、骨折していることがあります
足首をひねったときは、まず診察とレントゲン検査で骨折がないかを確認します。
特に小児では、靱帯損傷だけでなく腓骨遠位端の剥離骨折を伴うことが少なくありません。6~12歳の外側足関節捻挫を対象にした研究では、腓骨遠位端剥離骨折が約62%に認められています。初回レントゲンでは分かりにくい骨折もあります。
超音波検査で靱帯の状態を確認します
必要に応じて超音波検査を行い、靱帯損傷の程度を確認します。超音波検査は、靱帯損傷だけでなく、小児の小さな剥離骨折の確認にも役立ちます。
治療
痛みや腫れが強い場合

痛みや腫れが強い場合には、まず約2週間、下腿からのギプスシーネで固定します。
靱帯損傷が強い場合には、状態に応じて約3週間固定することがあります。
軽い捻挫の場合
程度の軽い捻挫では、ギプスをせず、
- 絆創膏固定
- アンクルクロス固定
などで対応します。
固定中も入浴できます
当院で使用するギプスシーネは、必要に応じて取り外すことができます。
入浴時にはシーネを外していただけるため、固定中でも入浴が可能です。ただし、医師から外さないよう指示された場合は、その指示に従ってください。
痛みに応じて薬を使います
症状に応じて、湿布薬や消炎鎮痛薬を使用します。
漢方薬を使用する場合には、打撲や腫れなどの症状に応じて処方します。
靱帯が治るには時間がかかります
痛みが早く軽くなっても、靱帯がすぐに元通りになるわけではありません。
一般に靱帯の修復には少なくとも数週間、目安として約6週間はかかると考えてください。そのため、痛みがなくなっただけで急にスポーツへ戻ると、再捻挫することがあります。
スポーツ復帰の目安
スポーツへの復帰は、単に「痛くなくなった」だけでは判断しません。
当院では、
痛みがほぼなくなっていること、足関節の動きが十分戻っていること、筋力が回復していること
などを確認して復帰を判断します。