
椎間板ヘルニアの多くは手術をせずに改善が期待できます。
椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションの役割をしている「椎間板」の一部が飛び出し、神経を圧迫することで腰痛や足の痛み、しびれを生じる病気です。特に20~50歳代の比較的若い世代に多くみられます。
主な症状
- 腰痛
- お尻から足にかけての痛み(坐骨神経痛)
- 足のしびれ
- 足に力が入りにくい(筋力低下)
症状の程度には個人差があり、大きなヘルニアでも症状が軽いことがあれば、小さなヘルニアでも強い痛みが出ることがあります。
診断について
椎間板ヘルニアはレントゲン検査だけでは診断できません。レントゲンでは骨の状態は確認できますが、椎間板や神経そのものを描出することができないためです。
診断には診察所見に加え、MRI検査が最も有用です。
治療について
椎間板ヘルニアの多くは手術を行わなくても改善します。
そのため、まずは保存療法を行います。
- 痛み止めや神経痛の薬
- リハビリテーション
- コルセットの使用
- 神経ブロック注射(必要に応じて)
飛び出したヘルニアは、時間の経過とともに自然に小さくなることがあります。症状も徐々に改善することが多く、すぐに手術が必要とは限りません。
手術が必要になるのはどんなとき?
次のような場合には手術を検討します。
- 保存療法を続けても強い痛みやしびれが改善しない場合
- 足の筋力低下が進行している場合
- 歩行が困難になっている場合
- 排尿・排便障害が出現した場合(膀胱直腸障害)
特に排尿や排便に異常が生じた場合は緊急手術が必要となることがあります。
当院の考え方
椎間板ヘルニアの患者さんの多くは保存療法で改善します。当院では診察とMRI所見を総合的に判断し、まずは手術を避けた治療を行います。そのうえで、症状が長期間改善しない場合や神経障害が進行している場合には、手術についてご提案いたします。