江戸時代にもストレートネックはあった?

「ストレートネックはスマホやパソコンの使い過ぎで起こる現代病」とよく言われます。GoogleのAIに「江戸時代にもストレートネックはあったのか」と聞いてみると、「基本的にありませんでした」との回答でした。

しかし、これは少し言い切り過ぎだと思います。

そもそもX線が発見されたのは1895年です。江戸時代の人の頚椎側面レントゲン写真は当然ありませんから、当時の人にストレートネックがどの程度あったのかを、現代人と比較することはできません。

一方、江戸時代にも肩こりや首・肩の張りに相当する症状は存在していました。「痃癖(けんぺき)」などと呼ばれ、鍼灸や按摩の対象になっていたことが知られています。1831年の文献には、すでに「肩ノコリ」「肩背の強クコル」といった表現もみられます。

つまり、スマホもパソコンもなかった江戸時代の人にも、首や肩のこりはありました。

では、江戸時代の人の頚椎はきれいな前弯を描いていて、ストレートネックの人はいなかったのでしょうか。

これは誰にも分かりません。

頚椎の弯曲には個人差があります。また、ストレートネックは病名ではなく、レントゲン写真で頚椎の前弯が減少している状態を表す言葉です。ストレートネックだから必ず首が痛いわけでもありません。

もちろん、長時間スマートフォンを見続ける姿勢が首への負担になることはあります。しかし、「スマホを見る→ストレートネックになる→首が痛くなる」という単純な図式ですべてを説明することはできません。

江戸時代にもストレートネックの人はいたのか。

残念ながら、江戸時代にはレントゲンがありませんでしたので、答えは分かりません。

少なくとも、「ストレートネックはスマホによって生まれた現代病」と言い切るだけの根拠はないと思います。

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